元番さんと暴走族さん。





アデュー。



「番長っ……!」



すぐに誰だかわかり、後ろを向いた。
……吃驚した。はじめだとは分かっていたが、まさか泣いているとは思わなかった。号泣だ。



はじめ「ざびじいですよおお、番長……!」


思わず苦笑する。素直で可愛いやつだ。行きたくなくなるじゃねえかあほ。



『まもなく発車いたします。駆け込み電車は大変危険ですので……』



やべやべ。急いで電車に乗る。



はじめ「ほんとは居てほしいでずけどっ、これ、あげまずっ!」



うお、なんか投げてきた。慌ててキャッチする。



はじめ「ばんちょーう!お元気でー!!遅れてすみませんでしたー!」



角度90度に綺麗にお辞儀をしている。感動して涙が出るぜ、ぐすぐす。



幸「気にすんな。嬉しかったぞあっしは。はじめも元気でな!あっしはモテモテになってやるから安心しろよー!
ありがとなー!!」



ぷしゅーと扉が閉まる。
やがて、電車は動き始めた。あっしははじめの姿が見えなくなるまで手を振り続けた。



はじめ「(モテモテ……?え、は、えっ?)」