あと一週間もすれば、女子高生。JKだ。このまま家の近くの学校に通えば、周りの人からは畏怖の目で見られモテモテ状態にも、ましてや友達だってできないだろう。



番長は恐れられ、距離を置かれる。線を引かれるのは慣れてはいるが、あっしは夢がある。



だから決めたのだ。



この街から離れようと。



あっしは頑張った。必死で空っぽな頭をフル回転させて勉強した。

後輩からは「幸さん、顔が喧嘩のときよりも怖いっすよ?」と言われ、担任からは「明日は槍降るんじゃね?」と真顔で言われた。「そんなことあるわけないじゃないですか。全員血まみれになりますよ」と冷めた目で言ってやった。そしたら呆れた目で見られた。なんでだよ。あっしは正論言ったんだぞ。