「瘋人はそんな気持ちになったコトない?」



しばらくして、琉が俺に問い掛けた。



「ある。
全力で守りたい。」



アイツの兄貴が襲われた時、震えていたアイツを守ってやりたくなった。



初めての感情。




…あれが‘コイ’。




色々考えている俺に、琉は静かに声をかけた。