「女の子に自分から話しかけるコトなんて死んでもなくて、話しかけられても無視していたヤツが1人の女の子を気に掛けるなんて、恋しかないでしょ。」



ここまで一気に言い切って、琉はやっと息をついた。



「なぁ、琉。
恋ってどんな感じだ?」



琉はフッと優しい表情になり、俺の方を向いた。



「俺の知ってる恋は、その娘を守ってやりたくなる。
死ぬほど愛しくて、会いたくて、傍に居たくなる。」



苦しいくらいにね。



最後に琉はそう付け足した。



なら俺はアイツが好きなのか?