最近、アイツの顔を見ると、動悸がする。



まともに顔を見れないし。



「どうかした、瘋人。」



同じ掃除班の長谷川琉が話しかけてきた。



一応、親友。



知ってる奴はほとんどいない。



かなりタイプが違うし、表立って遊ばないからな。




俺は無言でアイツを顎でさす。



「奏原さん?」



黙っていると、琉は俺を諭すように話し出した。