‘泣きそう。’



それがこの班の感想。



だって、あの高屋と図書室の男の先輩…。



14班のプラカードの列に並んでいた。



私も突っ立っているワケにもいかず、嫌々ながら後ろに並んだ。



校長の‘頑張って下さい。’や、‘仲良く…’などの決まり文句の話を聞いた後、自己紹介が始まった。



言わないでも知ってる人がちらほらいたが。



「班長の長谷川 琉(ハセガワ リュウ)です。

3ーAなので、何かあれば気軽に来て下さい。」



班長の第1印象は、爽やかスポーツ少年。



実際、テニス部にいたような…。


とにかく、優しそうでよかった。



…高屋に絡まれたら助けてくれそう、と私は密かに考えていた。