「やっぱ、エンゼル高い!
穂衣、コンビニのケーキにしてくれ。」


「くどい!!」



私が一喝するとお兄ちゃんは渋々黙った。



「お、お前、鬼…!」



高内が笑いをこらえて、やっと言った。



「高内、黙れ。」



高内は笑いながら両手を上げて、降参する。



「まぁとにかく俺帰るわ。」



ひとしきり笑い転げた後、高内はソファーを立った。



「うん、また。」



今度こそ高内は手を上げて出て行った。