「ケーキセット。」


「は?」


「エンゼルのケーキセットを奢ってくれたら許す。」


「てめぇ、あそこ高いじゃねーか!」



お兄ちゃんは頭を上げて私を睨み付ける。



「んじゃ別にいい。」



お兄ちゃんは物凄く顔をしかめて言った。



「奢ります!

…んのガキ」



とうとう高内はソファーから転げ落ちた。



ていうか、高内がこんなに笑ってるの初めて見た。



人がなぶられてるトコ見て笑うなんて。



高内は完全なるドSだな。