「いただきます。」


「ちゃんと言えるんだ。」
「んだと?」


「何でもないっす。」


…目がマジだった。



高内は私を睨んだ後、すぐに目玉焼きをがっつき始めた。



二人とも、なんとなく喋らずにご飯を食べていた。



でもしばらくして、高内が沈黙を破った。



「兄貴は何時に帰ってくる?」


「さあ?
でも今日中に帰ってくるって。
お父さんと一緒に。」


「ふーん、よかったな。」



私としては良くない。



お父さんといると、息苦しい。