お昼休みが終わり、5限目が始まった。



今日は全校集会で掃除班を決めるらしい。



うちの学校は学年のクラスだけじゃなく、全学年、全クラスで班を組むらしい。



そうすると当然、クラスや学年の友達と同じ班になれる確率が減る。



私は別に、先輩や後輩と一緒でもいいけど、梨絵とだけはなりたかった。



「穂衣、同じ班だったらいいね〜。」


「うん。私、梨絵と同じ班なら誰となってもいいや。」



私がそう言うと、梨絵は眉をひそめて言った。



「あ〜、でも私、高屋とはなりたくないなぁ。」



高屋 涼介(タカヤ リョウスケ)。



私たちと同じクラスの男子だ。



目つきも悪いし、何かと人に「死ね!」を連発する。



私達みたいな地味な女子は絡まれないように遠巻きにしている。