「わかった。
いっぱいテレビ見ようね。」



私たちのお父さんは厳しい。
夜、テレビを見てはいけない(ニュース以外。)、門限は6時という、拘束ぶりだ。



「ああ。」


「ああっ!!!
カバン、学校に置いてきた!」


「まさか今まで気付かなかったのか?」


「だって…。」


「大丈夫、陽に頼んでやるよ。」

「ありがとう。
陽にお礼言っておいて。」



お兄ちゃんは笑って頷いた。