「どうしたんだよ。」
お兄ちゃんは温かい紅茶を私に手渡し、隣に座った。
「ん、ちょっと。」
私がごまかすと、眉間にしわを寄せてボソッっと言った。
「俺のコトで何か言われたんじゃねーの?」
「なんで?」
なるべく冷静に答えた。
お兄ちゃんは‘白状しろよ。’と言わんばかりに目を細めた。
「まず、お前は普段風邪でもひかない限り早退しない。
それにカバンも持たずに早退なんてあり得ない。
2つ、俺の目を見ない。
3つ…。」
「もういい。」
思わず遮ってしまった。
これで認めたようなモノだ…。
言ってしまってから後悔した。