「ムカつくんだよね、アンタ。」


びしょ濡れの私を見下ろして青山さんは続ける。



「私の方が数倍可愛いのに、高内先輩も高屋も、若菜も小出クンもアンタに懐いちゃってさ。
あたしが話しかけてもすぐ行っちゃう。」



唇を噛み、キッと私を睨む。



悔しそうで、哀しそうで…。



何がそんなに我慢ならないの?




私に言われても困る。



下心があるからじゃないの?とは言えない。