お昼休みが終わり、掃除を始めた。



雑巾をバケツに入れ、水道に向かう。



「奏原さん、手伝うよ。」


「あ、ありがとう。」



青山さんが走って来た。



蛇口をひねり、しばらく水が溜まるのを待つ。



ふいに青山さんが口を開いた。



「ねぇ、奏原さんって、高内先輩と仲良いんでしょ?」


「仲良いっていうか普通に話せるよ。」



突然の質問にビックリしながら答える。



「ふーん。
あたしね、話しかけたけど無視されたんだよね。」



青山さんはいきなりバケツを持ち上げ、私に投げてきた。



「…?!」



ビックリして声も出ない。



…なんで?