あ、そうだ。



‘高屋って面白い。’



自分の記憶ノートに高屋の印象を新しく書き加えた。



「先輩、ほうきと変わって?」



いつの間にか、若菜が隣に来ていた。



「え…?」



どうしたらいいか、少し戸惑う。


「ね?お願い。」



迫って来る若菜から逃げようと後退る。



ドンッ!



イヤ、そんなまさか…。



振り向くとやっぱり後ろは壁。



追い込まれた…?



取り敢えず、逃げようと横を見る。



…けど、右も左も腕で塞がれていた。



何このお決まりのシチュエーション。