あ…。



高内だ…。



いつもみたいに無表情で、いつもみたいに凛としていて、いつもみたいに寂しそうだった…。



「バイバイ、高内…。」



私の言葉は、体育館中に響いている拍手の呑まれて消えていった。




ーーー…。



式が終わり、3年生が退場する。



ほとんどの3年生は泣いていたけど、高内はいつも通りだった。



高内らしい…。