そして、山田先輩がとうとう私に話しかけた。
(今までは梨絵が私の男嫌いを伝えてくれてあったので、先輩はなるべくそっとしておいてくれた。)
「穂衣ちゃん、久しぶり。
梨絵から聞いたよ。
今日の放課後、図書室に来て?
俺、高内呼び出しとくから。」
一方的に最後まで言い切ったのは、私に拒否権がないのを示す為だろう。
「気を使わないで下さい。」
でも私はその気づかいを簡単に蹴った。
(今までは梨絵が私の男嫌いを伝えてくれてあったので、先輩はなるべくそっとしておいてくれた。)
「穂衣ちゃん、久しぶり。
梨絵から聞いたよ。
今日の放課後、図書室に来て?
俺、高内呼び出しとくから。」
一方的に最後まで言い切ったのは、私に拒否権がないのを示す為だろう。
「気を使わないで下さい。」
でも私はその気づかいを簡単に蹴った。


