(水神の美希side)

「まず、玲菜からもらったものを見ろ。」

葵衣の言葉に従って、玲菜ちゃんからもらった手紙を読んだ。

そこにはこう書かれていた。

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美希ちゃんへ

ごめんね。気づつけるようなことをしたのは間違っていると思ってます。

でも、私には時間がなかったのでこの方法しかありませんでした。
どうしてもみんなに嫌ってほしかったのです。
でも、みんな美希ちゃんのことを信じたでしょ?
みんないい人たちだもんね!

こんなひどいことをしたのに、こんなお願いをするのは厚かましいかもしれないけど、これからも詩織と仲良くしてください。

どうか、詩織をお願いします。

もう、私は詩織のことを見守れません。お願いします。

本当にすいませんでした。

松井玲菜

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謝罪文と詩織ちゃんに関することが書かれていた。

「うそ…。そんなことって」

「どうしたんだ?美希」

私がつぶやいた言葉に雅也が反応した。

「そ、それが…この手紙、私への謝罪と詩織ちゃんに対することしか書かれていないの。」

「はぁ?どういうことだよ。
あいつ、ケガまでして…。」

雅也の言葉に詩織が即答で返事をした。

「はぁ?ケガ?どういうことよ!昨日、そんな怪我無かったよ!」

「いや、明らかにあれは複数犯に殴られた後でした。
それも、結構新しい傷が…。」

詩織の言葉に旬が答えた。

「昨日…。あっ、そういえば昨日玲菜ちゃん長袖だった。」

「傷を隠していたってことか?」

詩織の後に雅也が尋ねた。

「今思えば、そうかもしれない。
もしかしたら、相当前から計画していたのかも。」

詩織の言葉に場が凍り付いた。

「詩織。詩織のを開けてみな。」

葵衣が詩織に言った。

「わかった。」

(水神の美希side・END)