「手繋いだままがいい⋯⋯」
って言った。
もう、恥ずかしすぎる。
「それこそ不意打ち⋯⋯」
なんて、俊が言ってたけど、不意打ちじゃない!これは!
最初したのは、俊だもん!
私悪くない!
「菜留、覚悟しとけよ」
「えっと、なんの覚悟?」
頭が追いつかない。
「それは秘密」
綺麗な笑顔でそう言うけど。
もう、なんなの!
しかも、異常に顔近いし緊張するしで、頭がグルグル。
私と手を繋いでない方で頭を撫でてくれる。
「⋯⋯気持ちいい」
なんで、頭撫でるのそんなに上手いの?
ずっとして欲しい。
「⋯⋯無自覚怖ぇ」
「え?何?」
「何も」
変な俊。

