「仕方ないでしょ!!不意打ちが悪い!」
不意打ちって、心臓に悪いの!
一瞬のうちに血液が全身に駆け巡る感じ。
やばい、うまい言葉が思いつかないよ。
それほどなんか、今パニックだ。
「え?じゃあ確認すればいいか?」
「い、いや、そういう問題じゃないんだけど⋯⋯」
確認とか、それもそれで恥ずかしすぎる。
「冗談。手嫌だったら離そうか?」
え⋯⋯。
そう言ってすっと解く俊。
そっちの方が気が楽でいいけど、手を繋いだ方が幸せだった。
「い、嫌!!」
だから、今度は私から手を繋いだら、俊が驚いたような顔をしてたから、

