春樹が知ってることに少しばかりショックを受ける私。



「いやー。それは企業秘密ってやつだよ」



「企業じゃないだろ」




爽やかな笑顔で変なことを言う春樹をナイスなツッコミで切り捨てる俊。



さすが俊だね。




てか、優希が端っこの方でいじけてるんだけど。どうしたんだろ。



てか、いじけてんのか?これは。



黒いオーラが背中にまとわりついてる⋯⋯。




「優希ー?どうしたのー?」




「菜留、今はそっとしといてあげなよ」



春樹が私の肩をぽんと叩く。


え?なんで?



「お前が言えることじゃねぇだろ。どうにかしろよ」



そう言ったのは俊。