明らかに私に嫌悪を感じている目。



そうそれ。それを期待してたの。



「どういうこと?誰にしてるの?」



静かに聞く美咲。



ごめんね。美咲。




「えー?わかんないの?楠さんだよ?あ!渚、楠さん最近全然渚のところに来なかったんじゃない?」




予想だけど⋯⋯。



私のことで頭が一杯だろうから。



逆に後片付け本当にしてるのは楠さんだし。




「うん」



「ごめんね?それ私のせいなの。いじめたから。邪魔だったの。あの人、勝手にあの部屋に入ってきて」


どんどんと嘘が口から零れ落ちる。



「なんでそれだけのことで虐めたりしてるの?」



ニコニコしてるけど目が笑ってない春樹が聞いてきた。



頑張って冷静さを取り戻してるようにも見えた。



でも、この前の楠さんの笑顔と似てる。