すごい驚いてるじゃん。
でも、これからもっと驚いてもらうから。
私が小さい脳みそで瞬時に考えた嘘。
本当のことではないけれど。でも、これを言えばみんな私から離れていく。
「ほんとはね、後片付けの時間を午後の授業に当ててたの」
「⋯⋯後片付け?」
いつの間にかいた俊。
まぁ、こっちとしては来てくれた方が有難かったけど。
みんなからまとめて、嫌われることが出来るから。
嫌われるなら本当のことよりも嘘のことで嫌われる方がよっぽどいい。
「そう!楽しいことをした後はしっかり後片付けをしなくちゃだしねー!」
「ねぇ、楽しいことってなに?」
心底不思議そうに聞いてくる渚。
渚は純粋で羨ましい。
私とは大違いだ。
「いじめだよ」
そういった瞬間みんなの目の色が変わった。

