うん。会った時これが1番聞かれるだろうなって思ってた。
「あれ?俊から聞いてない?お母さんの看病だよ?」
「聞いてるけど⋯⋯私にはそうは思えないんだよね」
さすが、鋭い美咲さん。
でも、本当のことはわかんないでしょ。流石に。
私が必死に隠してることなんだから。
⋯⋯。
というか、いっそのこと、みんなと縁を切るのは?
俊とも。
だって、俊の隣にいなければ私は何もされることはないし、みんなにとっても汚い人が消えるから嬉しいんじゃないかな?
みんなと離れて生活してみたけど案外一人でもいけるかもしれないと思った私。⋯⋯ただの強がりだけど。
そして、これ以上汚い私の心配なんかしないで欲しい。
「ふふふっ。やっぱり分かっちゃうかー!そうだよ!看病なんて嘘」
驚きでみんな固まってる。

