「なぁ、いつもどこ行ってるんだ?」




「俊、今日は結構話すね!貴重じゃない?何かあったの?」




ハイテンションで言葉を言う私。




「誤魔化すな」



久しぶりに見た。こんな怖い俊を。



「あははー、分かるかー」




だってずっと小さい頃から一緒にいたもんね。




「⋯⋯屋上だよ」



場所は教えてあげる。



「屋上?」




「最近一人の時間が欲しくなっちゃってね。お母さんの看病とか結構精神的に来るし」



でも、本当のことは絶対に教えることはしない。



なんとか嘘を言ってみる。



この嘘だったら昼休みに屋上なんて行きにくいでしょ?