「心菜さんの看病って、あれ嘘じゃないのか?」
「⋯⋯っ!!」
ビックリして目を見開いちゃったけど頑張って冷静さを取り戻す。
「ホントのことだよ?お母さんに聞いてみたら??⋯⋯あ、ごめんね?私行かなきゃいけないとこあるからバイバイ!」
始終笑顔で話した私。
結構くるものがある。つらい。きつい。逃げ出したい。
ホントは俊に助けて欲しいのかもしれない。
縋りそうになる時が何度もあるから。その度に手を抑えて、我慢してる。
助けてもらうには私が汚いことがバレるから。
そしたら、絶対に嫌われる。
それだけは嫌。
しかも、そんな助けを求めるなんて勇気ないし。

