でも、幼なじみ達とは最低限関わらないように⋯⋯。
どっちにしてもいつも話してるのは放課後だったから、いつも早退してるからあんまり、あってないんだけど。
でも、登校は一緒にする時もあるから⋯⋯。
早退の理由はお母さんの看病ってことになってる。
お母さんに本当のことを言ってはないけど、私が言うのを待ってくれてるみたいで何も言わずに学校に電話してくれた。
その時のお母さんの悲しそうな顔は忘れられないし、
夜、お父さんが泣いてるお母さんを慰めてるのも知ってる。
辛い思いをさせてるのはわたしなんだって分かってても、本当の理由は絶対に言わない。
大好きな両親にまで汚い扱いされたらどうしようという恐怖が全身を走るから。
この頃はずっと悪夢ばっかり見るし、元々あんまり寝付けない体質なのにもっと寝付けなくなった。
「菜留」
「ん?なぁに?」

