昼休み



「菜留⋯⋯」



「あ、俊!なに?」



これから、考えたくもないようなことがあるからそのまま早退する。



だから、片付けをしてるんだ。




「大丈夫か」




「大丈夫に決まってるでしょー!あははっ!急にどうしたの?」



前まではそんなこと言ってこなかったのに⋯⋯。



私は今までのことをみんなに隠してる。




バラしたら動画挙げられるし、何より⋯⋯。




汚い自分を見て欲しくないと思ったから。




あの日以来、私はずっと仮面をかぶって生活している。




いつもニコニコしてて、元気な菜留を演じる。



それが、1番平穏だもん。