「⋯⋯っ。気持ち悪い!やめて!」



「うるせぇな」



男達の中の1人がそういったのを聞いてその後に聞こえたゴンという鈍い音。



それと同時に頭に激痛が走る。



頭がクラクラする。



視線もぼやけて、足の力が入らない。うまく立てない。



精一杯の力を出してたけど、ドサッと座り込んでしまう。



なんで、そこまでして⋯⋯。



そんな気持ちを込めて、楠さんを見ようとぼやける視界で探す。



そして、見つけた楠さんはスマホを片手に持って私の見た中で美しい笑顔をしていた。



それを見た瞬間ブチッと何かの糸が切れて。



私は暗闇の世界に入っていった。