「渚はちゃんと男の子だよ⋯⋯?」
「あははっ。馬鹿じゃないの?それくらい分かってるわよ!あははっ」
なに、あんなに笑ってるんだろう。
「私が転校してきてこの学校の中で迷子になったのよ。それを助けてくれたのが俊くん。一目惚れだわ」
え?でも、俊はそんな事一言も⋯⋯
「そして、俊くんと一緒のクラスになれればと思ってたけど結局なれなくて⋯⋯。でも、俊くんと仲がいい渚くんだけがクラスにいたからいいよったのよ」
それ、ひどくない⋯⋯?
「で、あの部屋を突き止めてやっと俊くんに会えると思ったわ!でも、開けてみると⋯⋯」
あー。無表情で怒った感じだったわけね。
まぁ、確かに自分か見たことも無くこれからも見ないし関わりがないと思った人にはすごい愛想よくニコニコ接するしねー。
でも、そう思ってる分、すぐその人の事忘れちゃうからなぁ。
まぁ、俊の悪い部分って感じだけど⋯⋯。

