「⋯⋯っはぁ、はぁ、はぁ」



結構疲れる⋯⋯。



私の体力では階段登るだけでもきつい。



なんで、屋上に指定したのよ!



ま。やっと着いたから良かったけど。



ガチャ



「遅かったわね」



扉を開いた瞬間に聞こえる声。


聞いたこと、ある。



「楠さん?」



「ふふ、そうよ」



どうしたんだろ⋯⋯。



というか、いつま睨まれてばっかりだから笑顔を向けられるのが新鮮。



好意のある笑顔では無いけど。




でも、なんか話すことでもあるのかな?私なんかに。



苦手な人と二人きりとかなりたくなくない?



私だったら絶対に嫌なのに。