こんなにもめげないのはすごいと思う。
そして、自分の感情をきちんと相手に伝えられるのも羨ましくて尊敬する。
まぁ、無理矢理は嫌だけどね？
でも、私は怯えて出来ないから。
「なんで来るの？来ないでって言ったよね？」
渚の低い声が聞こえてきて思わずビクッとしてしまう。
それに気づいたのか、隣に座っていた俊が腰に手を回してくれて少し安心する。
「えー？そんなの聞いてないわよ。それより一緒に遊びましょうよ！」
「楠さんとなんか遊びたくない！」
怒ってるのに可愛く聞こえちゃうのはなんでだろう。
「あれ？名前覚えてくれたの？すごい嬉しい！」
「⋯⋯そこ？もう出てってよ！」
「嫌だわ！しかも、女の子が1人増えてるし！」
そう言ってこっちを睨みつける楠さん。
