ピンポーン
「あ、きた!」
え、もしかして⋯⋯。
「はい、持ってきてやったわよ」
大人の色気ムンムンの花音さんがきた。
「わぁ!ありがとう!どのページだろう」
ペラペラとめくって私を探しているお母さん。
後ろで腕を組んで覗いているお父さんも結構気にはなっているらしい。
な、なんか恥ずかしいんだけど。
「菜留、可愛かったわよ」
ニッコリ微笑む花音さん。
花音さんの方が美しいです。
「あー!あったー!可愛いーー!」
「さすが、俺の娘だな」
いやいやいや、二人とも親バカ辞めようよ。
「相変わらずね」
「ホントだよー。恥ずかしい」
「でも、お世辞抜きで本当に可愛いから」
か、花音さんまでも⋯⋯。
でも、好評でよかったなぁ。批判されたらどうしようかと思ってた。
「菜留!モデルしてみたら!?絶対売れると思う!可愛いもん!」
「絶対しないからね!?」