「ゆっくり直していこう。焦らなくても大丈夫だよ。

僕も風月もついてるから」

何を言われても心配にならないわけが無い


それに加え、家族の元に行けないと思うと憂鬱だ


「優乃ちゃん、不安なことがあったり、体調が悪かったらすぐ言って」

首をゆっくりと縦にふった


「よし。じゃあ、教えて。

不安なことがあるんでしょ?

さっきからずっと下向いてる」

日野先生には、全てお見通しらしい


「集中治療室にいる家族に、会いに行けますか?」


「うーん、いいよ。

でも、点滴とかは、外したらダメだよ。」

日野先生と約束をして、許可をもらえた。

さっきよりは、明るい気持ちになった