日野side



あの言葉は、言わなくて良かったな

言ったあとの優乃ちゃんの表情が頭から離れない


苦しそうな、悲しそうな、そんな表情


「優乃ちゃん、大丈夫じゃないよな。」


風月の声に動かしていた足を止めた


「たぶんな。あれじゃ、体が持たないよ。

いや、もう限界はとうに超えてるかもな」