そして、家族はいまだ目を覚まさない

孤独、悲しみ、苦しみ、復讐心、全ての気持ちから開放されたくて、化粧ポーチに入っていたカミソリを手首に当てた

今出せる力を精一杯出して手首を切った

カミソリは、あまり深く切れないようになっていた

それでも、手首から流れ落ちるほどの血は出た