「もう、出ようか。無理させてごめんね。今日は、これでおしまいにしよう」

谷野さんの優しい声が聞こえ佐野さんが手を私の目から離し外に向かった


その日は、その場を後にし病院に戻った

それからは、家からもって着た服に着替え、ずっと家族の眠っている病室の前から離れずにいた


何をしていたのかも、ちゃんと息ができていたのかもあまり覚えていない。

でも、唯一覚えているのは、これから私はどうすればいいのかと考えていた事だけだ