「じゃあ、行くぞ」

有波さんの言葉を合図に中に入った

居間につくと廊下には比べ物にならない程の赤


床一面が真っ赤だった


多過ぎるほどの血の量、これが家族の血だと思うと、犯人は私の家族に何て酷いことをしてくれたんだと思い、殺してやりたい

と持ってはいけない気持ちが顔を出した
そんなことを思っていたら

「ここでね、桜木さんの家族の方が倒れていたんだ」

きっと私に気を使って話をしてくれている

「出血の量が酷くて見つけた時には、もう、、、犯人はまだ捕まってない、今、警察総出で事件を解決しようと尽力しているんだけど、たぶん、すぐには捕まえることは出来ない、、」

言葉を濁しながら谷野さんはそう言った