「お邪魔します…」


自分の家の匂いとはまた違った、いい匂い。
ピカピカなフローリング。


……すごい、こんなおうちに住んでるなんて非がないにも程がある。
あ、でも一般的に性格は難ありなのか。
私がただ単に例外なだけで。



「ここ、俺の部屋。入って座って待ってろ」


「は、はい。入って座って待ってマス、」


言葉通り私は恐る恐るドアを開け、恐る恐るベッドの前に座った。



…ああなんか私、ペットに戻った気がする。