これ以上待たせてはいけない、と自分史上最高の速さで、私を待ってくれている人の元へ駆け寄る。 「…別に待ってないけど。」 「それは良かったです!」 そして自分史上最高の速さで返事をした。 なんだろう、会長を見ているだけで幸せすぎてどうにかしてしまいそうで。 「お前まじでその顔やめろ」 ……ああでもやはり、今日も安定に鬱陶しかったようです。