もう着慣れた制服に袖を通し、スカートを履く。
髪の毛もしっかり整えて………


「よしっ」

ダダダッと音を立てて階段を降り、リビングのドアを勢いよく開ける。


「遅い」


「もう〜、ツンデレなんだから〜!」


「はぁ?だる」


私の前を通り過ぎて玄関に向かう弟の背中をニヤニヤしながら見つめる姉の図……
自分で想像しても気持ちが悪い。



「…なに突っ立ってんの。」

「あ、ごめんごめん」