本性は把握済み。



駅に着き、ピッと定期をかざす。
隣には皆の憧れ、生徒会長。


いやもうほんと、この状況冷静に考えておかしくない…?
なんで業務連絡程度のやりとりしかしてこなかった会長と一緒に帰れてるんだろう……?


「夢…?」

「まだ言ってんのそれ」


ぼそっと呟いた言葉を拾ってくれることすら嬉しく感じるなんて私はちょろいのだ、としみじみ感じる。




「だって…会長が隣に立ってるだけで心臓痛いです」


「ふーん」


優しくてニコニコしてる会長も素敵だけど……嗚呼みっちゃん、私はやっぱりドMかも。
鼻で笑うように私をちらりと横目で見た会長、かっこよすぎて死んでしまいそうです。