母は、「絶対に仕返しはするな」と教えてくれた。これは、賛否両論あるだろうがこう教えてくれた母に、今私はとても感謝している。なぜなら、いじめられてもいじめたことは無いからだ。その代わり、いじめにあっている子には必ず手を差しのべた。
今だから分かるが、きっと母は「いじめられた貴方ならそれがどんなに辛いことか分かるはず。だから、それを誰かに射せる人にならないで。」と言うことを言いたかったのだと思う。
いじめは、原爆を落とすことと似ている。と私は考えている。例えば、原爆が投下された広島、長崎の人にも、爆心地にいたにも関わらず体は無傷の人もいた。しかし、彼らの体は放射線に犯され、原爆症を発症し、すぐに亡くなった人もいるし、今もなお苦しみ続けている人もいる。
いじめで、体は無傷だとしても心に深い傷を負い、それによりすぐに心が壊れて命を絶つ人もいるし、その「後遺症」に大人になっても苦しむ人もいる。
いじめは、人の体に、心に深い傷をつける。こんな卑劣で残酷な行為は決して許されない。だから私は、こんな悲しみは絶対に人に味わわせる事はしたくないのだ。