私が、「わたしっている?」なんて衝撃的なというか可愛いげのかけらもない発言をしたのは保育園の年中の時だって母親から聞いた。今思い返せば、あの頃から私は生きることに必死でした。同級生から髪の毛を引っ張られ、遊具から突き落とされ、担任からは「あなたがノロノロしてるから皆が迷惑してます!」と言われたり。時代が今ほど体罰とかに厳しくなかったのでよく叩かれたりしてました。マーチングの練習がうまく行かなければ手を叩かれ、楽器を取り上げられ。ひらがなが上手く出来なければ、押し入れにとじこめられ。
今、思い出せば憤りを感じずにはいられない。でも、そのころの私は、「私が悪いから」と思っていた。この頃に「人の顔色を伺う」という技術を身に付けた。「私はバカなんだ」「私なんて大嫌い」そんな猫かぶりのお地蔵さん娘が出来上がった。