それに気づいたつねさんが私から離れるとボロボロと涙をこぼすふでさんと優しく微笑んでいる周助先生の姿が目に入った。 「私…ごめんなs……」 最後まで言い切ることができなかった。 だって…ふでさんが……。 「良かった……良かったよ……雪…。無事で…本当に良かった」 「心配していたんだぞ。この1年間、文も寄越さないだなんて」 そう言って周助先生は私を抱きしめているふでさんごとギュッと抱きしめた。 「ごめん…なさい……」 そして我慢していた涙もとうとうこぼれ落ちてしまった。