「皆さん、入隊を認めていただけますね?」 防具を外してニッコリと微笑んで言うと、手合わせをした男は腰を抜かし、首を千切れんばかりにぶんぶんと縦に振った。 他の隊士達の反応を確認し、勇等に顔を向けた。 「いさ……いえ、局長。本日よりお世話になります」 そう言って頭を下げた。 その姿を勇等が苦い顔をして見ていたことを雪は知らない。