「全く、帰るならちゃんと言ってよ。心配したじゃない」 その優しく撫でてくれる手に、声に、どんな想いが込められているか分からない。 総司は私のことをどう思ってるの? 妹みたい…そう思ってる? それとも少しは特別に思ってくれてたりする? 「おやすみ、雪」 総司の声を最後に私は眠りに就いた。 私の胸にそっと、春の訪れを感じた気がした。