そう言うと途端に白ける二人。
私、何か変な事を言っただろうか。
「はぁ…。おい、小鈴と言ったか…お前雪になんて言ったんだ?」
溜息を吐きながら土方が小鈴を呼ぶと彼女はふふっと上品に笑って土方に耳打ちした。
「沖田はんのことをどう思っているか聞いただけでありんすよ。あの様子だと気づくのはもうすぐかと…」
「なるほどな」
小鈴の話を聞くなり再び上機嫌になる土方。
忙しいやつだな。
「なぁなぁ土方さん、俺にも教えてくれよ」
しな垂れながら言う原田に普段の土方なら気持ち悪いと蹴りの一つでもかましているところだがなんせ彼は今上機嫌であるから原田の肩に腕を回してコソッと耳打ちしている。
気持ち悪いことこの上ない。


