「ーーで、あるからですね、来週のー……」


委員会は、思ったよりもかなりの時間を費やしていた。


私はかなり目立たない図書委員会というヤツで。
地味なくせに、拘束時間はどこのそれよりも長いという、人気ワーストナンバーワンの委員会だ。

最初の委員会決めで、ジャンケンに負けてしまったからしょうがないんだけど。


「はやく終わんないかなあ」


なんて、ペンをくるくる回しながら小さくつぶやく。

終わる時間なんて、気にしたことなかったけど。郁也が待ってるとおもうと、うずうずしてしまってしょうがない。

こういうとき、自分でも気持ちの変化についていけなくてビックリするし、意外と郁也のことがすきなんだなあと気づかされる。



「朝日さん、なんか予定でもあんの?」


ふいにそう話しかけられて肩がピクリとはねた。

私は別に目立つ存在でも何でもなかったから、隣に座っていた男子に話しかけられるなんて思ってもいなくて。


「え?」


なんて、そんなまぬけな返答をしてしまった。