押し倒した時点で、もう自分を止めることができなかった。理性なんてものは一瞬で消え去ってしまって。


あの、白い細い腕とか
うるませた涙目とか
かすかに抵抗する弱い力とか

……そんなの、ヤバイだろ。

欲情してる。おれが、女に自分から。





『……っ……くやっ…』



やめろ、そんな抵抗。

唇の隙間から漏れた林檎の息は熱を帯びて、俺は馬鹿みたいに林檎が欲しくてたまらなかった。何回キスしたって、足りないくらいに。

なあ、だから。

そんな風に、抵抗すんなよ。
逆効果だって、わかんねえのかよ。


……止められるわけ、ない。